お世話になっております。しんぺーです。
前回から少し時間が空いてしまいましたが!今回はコードの味付け、スパイスであるテンションコードについてサクッとピアノで弾けるようにコツを押さえちゃいましょう!
もう今回までのやつを理解できたら、歌詞の上に書いてあるコードを見ても怖くないです!
ピアノでやっつけちゃいましょう。
この回から初めて見ちゃった人は、是非前回までの↓やつをチェックしてください。
さて今回は
テンションコードです。
テンションコードとはなんぞや?
テンション=緊張なので
テンションコードとは、コードに緊張感を与えるということです。
はじめての人は???となるでしょうが、簡単に言うと
コードに音を足して雰囲気を変える
これだけです。「緊張」とか画数の多い難しい漢字が出てきて構えた人もいるとおもいますが、大したことありません。
(※まぁそのテンションコードの使い方とかは一筋縄ではいきませんが、それはまた曲作りシリーズで書いてみたいと思います。)
前回までにやった基本のコードCやFやGに、音を足して雰囲気を変えるのです。そんだけ。
その足す音を数字で書いているだけです。誰が見てもわかるようにルールを作っているだけです。なので誰が見てもわかる簡単な仕組みです。わからなかったらみんな混乱するからね。ただ最低限覚えることもあるのでね、そこを今日は紹介します。
メジャーコードにもマイナーコードにも音を足すことができるので、それぞれのコードの後に数字が付きます。
このシリーズを①〜④まで読んでくれた方はきっと基本のコードは弾けると思うので
C Fm Gm E Dm D B
のような基本的なメジャーコードやマイナーコードを弾けると思います。
この基本コードに音を足したものがテンションコードなわけです。
コードの後ろに数字が付くわけです。(赤字部分)
C7 Fm7 Gm9 Eadd9 Dm7(-5) Dsus4 BM7 とかね。
一部数字以外も付いてますがそれはあとで解説します。
基本のコードに音を足すだけの単純作業なので、怖くありません。
数字が付くとなんかコード感が増してきませんか。うむ、俺は今コードを読んでいるんだ、という気持ちが強くなりませんか?あ、私だけですか。では続けます。
音を足してどうコードの雰囲気がかわるのかというと、なんかまろやかになったりします。
まろやかになったり、オシャレになったり。
普段は扱いにくいけどここぞという時においしいやつになったりします。
テンションコードを読めるようになるとあなたの音楽に深みが出てくることに間違いはありません。だから頑張ってテンションコードを一緒に弾けるようになりましょう。
百見は一聴にしかずなので、聴いてみてください。(動画は10秒程度です)
C → Cadd9 → CM7 の順に弾いてます。
同じCでも雰囲気が変わるのがわかると思います。
どのように音を足すのか
では、あなたがテンションコードを見た時、どのように音を足して弾けばよいのか、ルールを知りましょう。そんなに難しくありません。下の画像を見てください。
今回は「C」を例にとってテンションコードを作ってみます。
ドレミファソラシドに対応して番号が付いてます。ドを1としてそのまま順番に鍵盤に番号が付いています。
これで終わりです。いや終わりではないけど、これがわかればあとは怖くありません。
テンション界のスタンダード坊や「セブンス」=「7」を例に取りましょう。
「C7」というコードはどう弾くか。
- まず基本のコードの形を作る(ド、ミ、ソ)
- 数字の音を足す
- ただし「セブンス」=「7」の場合は7の音を半音下げて足す
つまり、基本の(ド、ミ、ソ)という音に、7番目の音の半音下がった音「シ♭」を足して、(ド、ミ、ソ、シ♭)を弾けばいいのです。
なんでそのまま足さないで半音下げるんだよ!ただ単に7の音(シ)を足すんじゃないのかよ!キィイー!って怒らないでください、これは決まりなんです。
例えば外国の人が日本語を学んだ時に、
「アレェー、雨音トイウコトバナノデスガ、、、雨ハ、「アメ」ネ、音ハ「オト」トヨミマスネ、ダカラ雨音は「アメオト」ジャナイノデスカー、ナゼ「アマオト」二ナルノデスカー?」
と質問してきたらどうですか?
それはそういう読み方で決まってるからそういう風に読んでねっていうでしょう。
それと同じ。C7の7の音は、半音下げて足すって決まってるから覚えてね。
いや雨音をあまおとと読むのは、日本語における母音交替の規則性であり、古来からの言語を紐解いていくと言語学的には法則が、、とかいう真面目な人は、セブンスなんて覚えてる場合じゃありません一刻も早く言語学を学んで日本語の仕組みを解明して世の中に貢献できたらいいと僕は思います。
話が逸れました。
これでもう、C7もCm7も怖くありません。シ♭を足すだけです。
先ほど、セブンスをテンション界のスタンダード坊やと言いましたが、これまでのあたくしの経験上、ポップスに出てくる頻度が高いテンションは次の6個くらいじゃないでしょうか。なので、まず次の6個の音の足し方を見ていきましょう。
もちろん仕組みがわかれば他のテンションコードにも対応できます。
できれば、スマホでもいいので鍵盤を叩きながら音を確かめて弾くと理解が早いし、面白いと思います。
①セブンス=7
②メジャーセブンス=M7=△7
③サスフォー=sus4
④アドナイン=add9
⑤セブンスマイナスファイブ=7(-5)
⑥ディミニッシュ=dim
①セブンス(C7)
さっきやりました。
(ド、ミ、ソ、シ♭=1、3、5、7♭)
②メジャーセブンス(CM7)
7の音を半音下げないで足す。それだけです。
つまり(ド、ミ、ソ、シ=1、3、5、7)です。簡単ですね。
えー、画像がスクロールしていくと見えないと思いますのでしつこいくらいに貼っていきます。
③サスフォー(Csus4)
数字の部分は4と書いてありますね、なので4の音を探してください。そう、ファですね。
基本の(ド、ミ、ソ)にファを足すと、(ド、ミ、ファ、ソ)になりますが!ここで注意です、sus4の場合は、3の音(ここではミ)を弾いてはいけません。
(ド、ファ、ソ)と弾くのが正解です。
これも決まりのようなものですが、和音を弾く時には、3、4、5(Cでいうとミ、ファ、ソ)の音を同時に弾かないようにします。弾いてみればすぐわかると思いますが、響きが汚い印象を与えるのです、俗に言う「不協和音」ってやつです。
もちろん、音楽的には不協和音を効果的に使ったりする場合もありますしこの音がダメというわけでは全然ありません。
sus4の時は(4の音を加える時は)ミは弾かないようにしましょう。
④アドナイン(Cadd9)
読んで字の如く、9をadd(加える)するですので、基本のC(ド、ミ、ソ)に9の音である「レ」を加えるだけです。
(ド、レ、ミ、ソ)
上の鍵盤画像をみればわかるように、2の音もレですよね、だからadd2でもいいと思いますが、add9が標準的な表記になってます。
カーペンターズの名曲「close to you」の前奏はCadd9ですね。
⑤セブンスマイナスファイブ(Cm7-5)
あえてマイナーコードのセブンスマイナスファイブを例にとったのは、マイナーコードの方が使われる頻度が高いからです。
これも仕組みがわかれば超簡単。Cmの基本形は、(ド、ミ♭、ソ)でしたね。
まずCm7を作ります。さっきの復習になりますが、セブンス(7)は、7の音を半音下げて加えるでしたね。つまり、Cm7は(ド、ミ♭、ソ、シ♭)です。
次に(−5)の部分です。ー(マイナス)は♭(フラット)という意味です。
つまり、5の音を半音下げなさいよあなた、という意味です。
はい、Cでいうと5の音は何でしょう?上の画像をみれば一目瞭然ですね、「ソ」です。つまり、ソをソ♭にしなさいよって意味です。
つまり、Cm7-5は(ド、ミ♭、ソ♭、シ♭)ということになります。
⑥ディミニッシュ(Cdim)
不安な響きがするコードです。コードのルート音から、鍵盤(白鍵、黒鍵の区別なし)を二つずつ空けて積み重ねたコードになります。具体的に言うと、Cのルート音は、「ド」でしたね(わからない方はこのシリーズの②をよく読んでね。)
ドから始まり、鍵盤を二つとばすと、次の音はミ♭ですね、同じように、ミ♭から鍵盤を二つとばすと、次の音は、ソ♭ですね、さらに同じようにソ♭から鍵盤を二つとばすと、ラです。
ラから鍵盤を二つとばすと、次の音はルートのドに戻ります。
つまり、Cdimは(ド、ミ♭、ソ♭、ラ)ということになります。
違う言い方をすると、ピアノって鍵盤を見てもらえばわかると思うんですが、1オクターブ(ドから次のドまで)を12等分してます。
12等分された音が、白鍵と黒鍵で表されてるんですな。ディミニッシュコードは、その12等分された音をさらに4等分した音を積み重ねているわけです。
音の間隔が同じだからCdim=E♭dim=G♭dim=Adimなんです。
まぁはっきり言ってこんな説明聞いても何が何だかわからないで飛ばすと思いますが、飛ばしてもらってOKです!あなたがディミニッシュコードの必要を迫られた時、また
確認してください。
実際にこれらのコードを弾きながら解説しましたので、お時間ある方は是非見てみてください。やはり音を聴きながら説明を聞くのが一番わかりやすいと思います。
ということで、今回はテンションコードについて書いてみました。
一回じゃ書ききれないですね、読んでる方も読みきれないと思いますのでまた書きます。
でも、テンションコードを弾けるようになると、あなたの弾き語りライフが更に色濃くなるはずです。
だってオシャレな雰囲気のコードや優しい響きのコード、不安にさせるコードを弾けるようになるのだから。魔法をどんどん覚えていってるような感覚ですね!
ただ、最初に書いたようにテンションコードって基本コードのわかりやすい響きをまろやかにするんだけど、まろやかにするってことは、ぼやかすってことにもなるんだな。
だから、作曲する人にしか関係ないかもしれないけど、わかりやすく伝えたい曲にテンションコードを多用すると、がちゃがちゃして全体がぼやけることもああります。
調味料使い過ぎて味がわけわかんなくなった料理みたいに。
なのでテンションコードもいい具合に使い分けることが大事ですね。
なにはともあれ今回の章で、テンションコードを敬遠していたけど初めて触れたという方に、身につけるヒントが見つかれば嬉しいです。
見たことないコードが出てきた時は、そのたびに(調べる→弾いてみる→覚える)の繰り返しです。私もそうやってコードを覚えてきました。
今回例にあげなかったコードが出てきた時は、自分で正解を予測してみてから、あってるか調べて確認してください。
まとめ
- テンションコードは、基本のコードに音を足して作る
- 足す音については、コードの後ろの数字で見分ける
以上です、テンションコードについては、また書こうと思います。
今回も見ていただきありがとうございました。
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